Git とは何か?
はじめに:なぜ Git を学ぶの?
Claude Code を使いこなすために、Git(ギット) というツールの基本を知っておく必要があります。
「えっ、プログラミングの話じゃないの?」と思うかもしれません。でも心配しないでください。Git はプログラマーだけのものではなく、ファイルの変更履歴を管理する便利ツール です。
一言でいうと
Git は 「コードのタイムマシン」 です。いつでも過去の状態に戻れて、誰がいつ何を変えたかが全部記録されます。
Git ってどんなもの?
身近な例で考えてみよう
Word や Google ドキュメントを使ったことはありますか?
これらのツールには 「変更履歴」 機能がありますよね。誰がいつどこを変えたか確認できて、元に戻すこともできます。
Git はこれのプログラミング版 だと思ってください。ただし、もっとパワフルです。
| 機能 | Word / Google Docs | Git |
|---|---|---|
| 変更履歴の記録 | 自動で記録される | 自分のタイミングで記録(コミット) |
| 過去に戻す | 履歴から復元 | 任意の時点に完全復元 |
| 複数人での共同作業 | リアルタイム同時編集 | 各自が作業 → あとで統合(マージ) |
| 並行作業 | 一つの文書のみ | ブランチ で複数の作業を同時進行 |
ゲームの「セーブポイント」に例えると
RPGゲームを想像してみてください。
- セーブポイント = Git の コミット(ある時点の状態を保存)
- セーブデータ一覧 = Git の ログ(保存履歴を見る)
- ロード = Git の チェックアウト(過去の状態に戻る)
- 別のルートを試す = Git の ブランチ(元のデータを残して別ルートを探検)
セーブポイントとの違い
ゲームのセーブは上書きされがちですが、Git ではすべての保存が積み重なっていきます。1回目のセーブ、2回目のセーブ...と全部残ります。だから安心して実験できるのです。
なぜ開発者はみんな Git を使うの?
Git が世界中の開発者に愛される理由は、大きく3つあります。
1. 変更を追跡できる
「昨日まで動いていたのに、今日は動かない...何を変えたっけ?」
こんな経験、ありませんか? Git があれば いつ・誰が・何を変えたか が全て記録されます。
2. 安心して実験できる
「この方法を試してみたいけど、今のコードが壊れたらどうしよう...」
Git なら いつでも元に戻せる ので、怖がらずに新しいことを試せます。
3. チームで協力できる
「同じファイルを複数人で編集したら、誰かの変更が消えてしまった...」
Git は 複数人の変更を賢く統合 してくれます。衝突(コンフリクト)が起きたら教えてくれるので、安心です。
よくある誤解
「Git は難しい」と思われがちですが、基本的なコマンドは 5つ程度 です。日常的に使うのはそれだけ。まずは基本を押さえれば十分です。
Claude Code と Git の関係
ここが重要なポイントです。Claude Code は Git と一緒に動くように作られています。
具体的には:
- Claude Code は Git リポジトリの中で作業 します
- Claude Code が変更したコードは Git で記録 されます
- もし Claude Code の変更が気に入らなければ Git で元に戻せます
- Claude Code は ブランチを作って安全に実験 することもできます
あなたの指示
↓
Claude Code がコードを変更
↓
Git が変更を記録 ← ここが今回学ぶところ!
↓
結果を確認して、OKならコミット(保存)Claude Code ユーザーにとっての Git
Git を知っていると Claude Code の動きが理解しやすくなります。「Claude Code がファイルを変えたけど、やっぱり元に戻したい」というとき、Git の知識があればすぐに対処できます。
Git の歴史(ちょっと豆知識)
Git は 2005年 に リーナス・トーバルズ というフィンランド出身のプログラマーが作りました。
彼は Linux(リナックス) というOS(Windowsや macOS と同じ種類のもの)を作った人物としても有名です。Linux は世界中の何千人もの開発者が協力して作っています。その大規模な共同開発を管理するために Git が生まれました。
Git という名前の由来
「Git」はイギリスのスラングで「嫌なやつ」という意味です。リーナス・トーバルズはユーモアを込めて「自分のように頑固なツール」という意味で名付けたと言われています。
Git の普及
Git が登場する前は、バージョン管理ツールは他にもありました(SVN、CVS など)。しかし Git は以下の点で優れていたため、急速に普及しました:
- 高速:大きなプロジェクトでもサクサク動く
- 分散型:ネットに繋がっていなくても作業できる
- ブランチが軽い:気軽に並行作業ができる
現在では 開発者の90%以上 が Git を使っていると言われています。
この章で学ぶこと
Step 2 では、以下の内容を順番に学んでいきます:
| ページ | 内容 | ゴール |
|---|---|---|
| Git の基本コマンド | init, add, commit, log | ファイルの変更を記録できる |
| ブランチを使おう | branch, switch, merge | 並行作業ができる |
| GitHub / GitLab を使おう | clone, push, pull | チームで共有できる |
焦らなくて大丈夫
一度に全部覚える必要はありません。まずは 次のページの基本コマンド だけ理解すれば、Claude Code を使い始めるには十分です。残りは必要になったときに戻ってきましょう。
まとめ
- Git はファイルの変更履歴を管理するツール(コードのタイムマシン)
- Word の変更履歴やゲームのセーブポイントと同じ考え方
- 変更の追跡、安全な実験、チーム協力が可能になる
- Claude Code は Git と連携して動く ので、基本を知っておくと便利
- 基本コマンドは5つ程度。怖がらずに始めよう!
次のページでは、実際に Git コマンドを使ってみましょう。